2024年11月10日更新第99回関東大学バスケットボールリーグ戦順位表

順位チーム
1日本体育大学193
2白鷗大学184
3東海大学175
4日本大学166
5大東文化大学148
6専修大学1210
7神奈川大学1111
8筑波大学715
9中央大学616
10明治大学616
11拓殖大学517
12山梨学院大学121
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陸上競技

4年生エースが箱根路に舞い戻った。8区に出走した蝦夷森章太(ラ4=愛知)はシード争いが迫る9位でタスキを受け取ると、安定したペースで着々と前との差を詰める。50秒の差があった8位とほぼ同時に、64秒の差があった7位を目の前に仕留め9区・前田へ魂のタスキリレー。最後の東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根)で4年生の意地を見せつけた。激動の4年間を終え、後輩やチームメイト、お世話になったスタッフへの思いを語る。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


・蝦夷森章太(取材日・1月15日、聞き手=水越里奈)


――8区に決まった時の心境は

率直に嬉しかったです。最後なので悔いなく終われるように自分の力を全て出し切ろうという決意の気持ちがありました。


――当日のレースプランは

とにかく15kmの遊行寺の坂までは3分前後のペースでというのを監督と話していました。後半勝負ということだったので、比較的抑えて余裕を持って入るイメージです。15km過ぎの遊行寺の坂が1番きついと言われていますがその先も登り坂がじわじわと続くので、遊行寺で足を使いすぎないように、その先の登りもしっかりと3分前後のペースを維持することを監督と話していました。


――往路9位について

宮下が順位をあげてきてくれたので、自分もしっかり走らなければならないなと気合いが入りました。


――往路を終えてチーム内ではどんな声掛けが

宮下から、思った通りの走りが出来なかったから「ごめん」という話があって。それに対しては「大丈夫だから任せろ」という話はしました。

あと、前田と連絡をしました。今年1年彼がチームを引っ張ってくれていたので「ありがとう」と。「待ってろ」と連絡を入れました。


――7区・梅崎選手からタスキを受け取った時の心境は

梅崎が粘りの走りを見せてくれたので、「最後楽しもう」と。怖いものは何もなかったので。「やりきろう」という気持ちでした。


――レースを振り返っていかがですか

前半は予定通り3分ペースで刻めて、國學院の選手と10kmまで3分前後の予定通りのペースで走れました。自分の中では後半勝負ということを思って走ったのですが、やっぱり遊行寺の坂で足にきてしまって、少しペースダウンしてしまいましたが、ラストは切り替えて他の選手との差を縮めて走ることができました。最後悔いなく終わるという部分では良かったのかなと思っています。


――國學大につかれた時の心境は

序盤で追いついてくるのはわかっていたので、自分は予定通りのペースで刻むだけだと思っていました。


――監督からの声かけはありましたか

最後1kmで前と詰まっているときに、「いけ!いけ!」と監督も興奮していた覚えがあります。

終わったあと、「4年間ありがとう」と言われてそれがウルっときました。


――前田選手とのタスキリレーはいかがでしたか

蝦夷森ポーズを笑顔でやってくれました。最後タスキを渡す時は「3年間ありがとう」と「頼むぞ」と伝えました。すごい良い顔で待っていてくれたので、めちゃめちゃ嬉しかったです。


写真:東洋大学/月刊陸上競技


――区間4位という結果についていかがですか

監督と話していた目標タイム通りに走れて、前も詰めて走ることができたので合格点かなと思うんですけど、最後やっぱり区間賞は密かに狙っていたのでやっぱり悔しいです。でも最後4年生として意地の走りが見せられたかなと思います。


――復路2位、総合4位という結果について

満足ができていないというのがみんなの正直なところです。今年のスローガン「鉄紺の証明」を掲げた中で往路が残念な結果でしたが復路2位という結果で少しは証明ができたのかなと思いますが、青学、順天堂、駒澤と3チームに負けているので、悔しさの残る大会でした。


――2年前と比較して、今年の箱根路はいかがでしたか

2年前よりも体も絞れていましたし、自信を持ってスタートラインに立つことができました。2年前と比較するとしっかりと走れていましたし準備もできていたので、よかったかなと思います。


2年時には箱根7区を区間6位で走った


――他のレースと比較した箱根の印象は

後ろに監督がいるというのは大きくて。監督から檄が飛んできたらもうやるしかないし。キツイところでも頑張れます。

 

――シーズンを振り返って

率直に苦しい1年間だったなと思います。監督をはじめ奥さんやコーチが道を正してくれて、前向きな気持ちになって箱根を迎えられました。皆様には本当に感謝をしています。


――今年のチームを振り返って

関東インカレでは長距離得点が0点。全日本でもシードを落としてしまうなど、結果が出ない面で危機感が生まれました。でも最後はまとまってきました。特に最後の12月は箱根に向けて「箱根で勝ちたい」って思いが統一されていて、それが粘りの走りにつながったのかなと思います。


――監督・スタッフへ

4年間ご指導いただき本当にありがとうございました。道を正してくれてありがとうございます。そして最後に箱根に選んでいただきありがとうございました。


ハーフマラソンで4位となった第98回関東インカレ

 

――後輩へ

君たちは力があるので、自信を持って!

三大駅伝で東洋のユニフォームを着て走れるチャンスというのは誰にでも平等にあるので、頑張ってほしいです。

 

――同期の選手へ

4年間ありがとう!!!!

 

――トーエネックさまで競技を継続されますが、今後の抱負をお願いします

マラソンをやりたいと思っているので、まずはマラソンを走れるまでの体づくりをしっかり行い、そして結果を残したいというのが1番です。


写真:陸上競技部長距離部門


◆蝦夷森章太(えぞもり・しょうた)

生年月日/1999・9・18

血液型/A型

自身の強み/崩れない走り


PHOTO=水越里奈

※弊部撮影写真はコロナ禍以前のものを掲載しております。