2024年11月10日更新第99回関東大学バスケットボールリーグ戦順位表

順位チーム
1日本体育大学193
2白鷗大学184
3東海大学175
4日本大学166
5大東文化大学148
6専修大学1210
7神奈川大学1111
8筑波大学715
9中央大学616
10明治大学616
11拓殖大学517
12山梨学院大学121
ホーム > ニュース > 詳細

ニュース

硬式野球

平成27年度東都大学野球秋季2部リーグ戦・東農大3回戦

9月14日(月)東洋大グラウンド

東洋大2-1東農大

(イニングスコア)

3回戦

10

東洋大

東農大

(東洋大)

○原(2勝)―後藤田

本塁打:林(1号=ソロ)

二塁打:阿部健


打順                     

守備

名前

(遊)

阿部健(営3・帝京)

(左)

木村(営4・愛工大名電)


城戸(営3・常葉橘)


大川(営4・PL学園)

(二)

林(営4・桐生一)

(指)

中川(法1・PL学園)

走指

竹原(法1・二松学舎大附)




(一)

久保(営3・桐蔭学園)

(中)

笹川(営3・浦和学院)

4

(三)

冨澤(営4・愛工大名電)

(右)

安西(営3・聖光学院)

(捕)

後藤田(営4・東洋大姫路)


名前

原(営4・東洋大姫路)

10回

42


Image title

高めの直球を一閃。決勝本塁打を放つ林。


Image title

チームメイトにも笑顔で迎えられた。



 同点の十回、林(営4・桐生一)の右翼席へ飛び込む勝ち越しソロ本塁打で決着。今季初の勝ち点を獲得した。先発・原は八回に同点弾を浴びるも10回8安打1失点に抑え2勝目。苦しみながら、貴重な1勝をもぎ取った。




 悩んだ分だけ、打球は飛んだ。「打ったのは真っ直ぐ。詰まりましたが、風にも乗って入ったなとは思いました」。迷いなく振り抜かれた打球は、美しい放物線を描き右翼席に吸い込まれた。延長十回、貴重な勝ち越しソロ本塁打。不振にあえぐ副主将の今季1号が、ここ一番で勝負を決めた。

 とにかく絶不調だった。前日も2打数無安打で途中交代。全く元気なく、完封負けを喫した打線を象徴した。「とにかく振れないんですよ。ずっと見てしまっている。バットマンとして情けないですよ。そんなだったらバット持たんで打席入ればええ」と、井上コーチも突き放した。開幕から4試合で安打はわずか1本。打率.071は、規定打席到達者ではチーム最下位だった。

 状態は上向いていたはずだった。夏休み中のオープン戦では後半から調子を上げた。巨人二軍と対戦したプロアマ交流戦でも、チャンスできっちり適時打を放ち自信を付けた。しかし、「いざリーグ戦が始まるとやっぱり普段と違う雰囲気があった」と1部復帰を託された最上級生に、再び中心打者としての重圧が襲った。

    春に続きラストシーズンで大不振。焦りから春は色々なことを試した。「打ち方を変えたり、ビデオを見ておかしいところを直したり」。しかし、最後まで結果は出なかった。もうあれこれ考えるのはやめた。「ずっと駄目だったので、『もうこれ以上失うものはない』じゃないですが、『やるしかない』と捨て身の気分で臨みました」。この日も無安打で迎えた第4打席だったが、バッティングカウントからの浮いた直球を一振りで仕留めてみせた。「男の意地ですね。あの打席は迷いがなかったです」と井上コーチも思わず目を細めた。

 待望の一撃で、延長10回148球を投げ抜いたエースに白星をプレゼント。「試合を決めるのがちょっと遅かったなって。毎回原頼りが続いて、ナイスピッチというより申し訳ない気持ちしかないです」。優勝するためには「投」の主将だけでは勝てないことは、春に十分思い知らされた。前日の完封負けで、打順の入れ替えも示唆した高橋監督。それでも動かさなかった「3番・副主将」の復活なくして栄冠はない。「今日の一本をきっかけにいい方に進めばいいなと思います」。苦難の壁にひとつ、風穴を開けた。



■コメント

・高橋監督

首の皮1枚つながって良かった。原はもうひとつ気持ちが乗らなかったけど、それでも1点。キャプテンだし、よく投げた。林がね、よく耐えたよ。ずーっと駄目だったから。同点になると思ってないから、4番(中川)を(代走で)替えちゃってやばいなと思ってた。よく打ちましたよ。何の成果が出た?そりゃあコーチですよ。もぐって打っちゃう癖があるから、よく見てくれましたよ。


・井上コーチ

原は悪いなりによく投げたと思います。横振りになっていたので、そこは修正しました。林は男の意地ですね。インコース狙っていたんでしょう、うまく回転しました。あの打席は迷いがなかった。


・林(営4・桐生一)

農大戦に限らずずっと駄目だったので、『もうこれ以上失うものはない』じゃないですが、捨て身の気分で『もうやるしかない』『もう下がることない』とポジティブに考えて試合に臨みました。昨日途中で替えられて、チームの足を引っ張ってばかりだったので、自分が打たなくてもチームの勝利を一番に考えてやっていました。(今日のホームランは)芯というより詰まったんですが、風にも乗って入るとは思っていました。オープン戦では今とは考えられない程調子が良かった。プロアマ交流でプロと試合やったときも結構打てていて、それが自信にはなっていた。しかし、いざリーグ戦が始まるとやっぱり普段と違う雰囲気があって、思うような結果は出なかったです。これまで不調が続いてオープン戦で結果を出した分、ずっと歯がゆい気持ちでやってました。(原に対しては)ナイスピッチャーというよりは申し訳ないという気持ちが大きかった。試合を決めるのもちょっと遅かったなというのもあって。毎回原頼りが続いて、いまだに改善されず野手がパッとしないので、ナイスピッチャーというより申し訳ない気持ちしかないです。国士大とは間が空いて、難しい戦いになると思うが、これまで負けられない試合が続いていたので、自分の今日の一本をきっかけにいい方に進めばいいなと思います。


TEXT=浜浦日向 PHOTO=青池藤吾、美馬蒔葉