2024年11月10日更新第99回関東大学バスケットボールリーグ戦順位表

順位チーム
1日本体育大学193
2白鷗大学184
3東海大学175
4日本大学166
5大東文化大学148
6専修大学1210
7神奈川大学1111
8筑波大学715
9中央大学616
10明治大学616
11拓殖大学517
12山梨学院大学121
ホーム > ニュース > 詳細

ニュース

ラクロス

第28回関東学生ラクロス 1部2部入れ替え戦

11月15日(日) 葛飾区総合スポーツセンター陸上競技場

東洋大12ー24成蹊大

Image title

引退試合で得点を決めた日景主将は大きくガッツポーズを見せた


Image title

 歓喜に沸く成蹊大を背に、日景主将はヘルメットを取った


Image title

この試合4得点と活躍したAT神野


Image title

AT小林は来年度もチームの要となる存在だ



 創部史上最高の成績である2部4勝で、入れ替え戦への切符をつかんだ。しかし、流れに乗り切れないまま12対24での敗退。1部昇格を目標にしてきたチャレンジャーとしての思いは、来年に持ち越しとなった。


 4年生にとってはこの試合が引退試合だった。第1Q開始17分。MF日景主将(ラ4=小平)は点を決めると、仲間に囲まれながら大きくガッツポーズ。主将として1年間、チームを創部初の1部との入れ替え戦という舞台まで導いてきた。怪我でラクロスができないつらい日々も経験した4年間。そんな日景主将の中には「勝っても負けても最後なので、点差が縮まろうと広がろうと楽しもう」という思いがあった。第1Qを1点差で折り返すが、第2Qで成蹊大に6連続得点を許すと、そこから試合は成蹊大ペースに。第4Q終盤、気付けば点差は倍以上に開いていたが、最後の最後までコートを駆け回り、残り5分で3連続得点を挙げた。目標としてきた1部昇格には届かなかったが、初めての1部との入れ替え戦で臆することなくチャレンジし続け堂々とした試合を見せた。日景主将は試合終了のホイッスルが鳴ると、肩を落とす仲間のもとに真っ先に駆け寄り、労いの言葉をかけた。そこには165㎝の小さな体ながら、大きな心を持つ主将の姿があった。


 「もっといっしょに喜びたかった」。チームの主力であるAT小林(ラ3=西武台)は、大学1年の頃から日景主将と仲が良かった。「俊さん(日景)が点を決めると、うれしかったりする。けど、今日は全然点を決めてくれなくて」。笑いながら小林なりの言葉で、感謝の気持ちを語った。


 3年前2部に昇格し、それからは常にリーグで最下位争い。2年間3部との入れ替え戦を経験し、3部降格すら危うかった。昨年までの成績からは、1部との入れ替え戦は考えられないほどの好成績。日景主将が主将を務めたこの1年で、2部残留で喜ぶチームから悔し涙を流すチームへとレベルアップした。小林は「1部に上がった姿を見せたい」と意気込んだ。日景主将は「来年以降もまたリベンジしてほしい」と後輩たちにメッセージを送る。4年生の思いも胸に、男子ラクロス部の1部昇格への挑戦は続いていく。



■コメント

・MF日景主将(ラ4=小平)

2部最下位だったので、1部入れ替え戦で戦った相手は今までで一番強かったがいつも通りのチャレンジャー精神で臨んだ。(自身の得点について)果敢にゴールを狙いにいったのでそれが得点につながったのかなと思う。勝っても負けても最後なので点差が広まろうと縮まろうと楽しくやろうと思った。タイムアウトの時には、点差が広がってもしっかりひとつひとつ大事にやっていこうと、逆に点が取れてるときはしっかりこのペースでやっていこうと話した。(小林について)大学1年生のときから仲が良い。今日も活躍してくれたので、来年に期待したい。(新キャプテンのMF中村(ラ3=県立八戸西)について)キャプテンを決めるとき自分は関わらなかったが、同期と下の学年の投票で中村が多かったと聞いている。中村が一番まわりをコントロールできるしまわりからも信頼されていると思うので、キャプテンとして頑張ってほしい。4年間を振り返ると、手術して4、5か月ラクロスができない期間が3年生から4年生にかけてあって、そこが一番辛かった。今日ここまでこられたのも後輩たちのおかげなので素直にありがとうと言いたいし、来年以降もリベンジして頑張ってほしい。


・AT小林(ラ3=西武台)

1部を目標にしていて、これに勝ったら上にあがれるという場面だった。練習もしっかりしていたので、自信はめちゃくちゃあった。自分自身は自信を持ってプレーできて、いいプレーもできたが、それを活かしきることができなかった。もっと積極的にゴールに向かえばよかったという心残りはある。1部のチームと試合をするのは初めてではない。1部の下位とは、とくに差はなかったので、来年は2部で圧勝し、1部の入れ替え戦で、また成蹊大とあたって、勝ちたい。(試合終了6秒前で成蹊大がタイムアウトをとったときについて)まだ6秒あるので、まだ勝てるぞという、勝ちたい気持ちはまだあった。成蹊大にはよく練習をしに行っていて、成蹊大の選手の顔を知っていたので、負けた顔を見せられないと思いなかなかヘルメットを取れなかった。(日景主将について)友達のような感じ。主将も私たちにかまってくれていた。主将が点を決めたときは、一緒に嬉しかったりする。だけど(引退試合でもある)今日は、全然点を決めてくれなくて。もっと一緒に喜びたかったし、私からも喜ばせたかった。(試合開始早々1点目を決めたことについて)あのときは、勝てると思った。第1クオーターで流れはきていたが、自分たちが点を決めても、相手に点を決められる場面が多いので、差をつけられるチームになりたい。そこが課題。(4年生は今日で引退だが)練習に来てくれるそうなので、まだ先輩と後輩という関係で繋がっていられる。練習に来て、俺らと関わって欲しいなと思う。1部にあがった姿を見せたい。


・AT神野(ラ3=府中東)

悔しい。リーグ戦5試合を戦って、1位通過した自信があった。相手のオフェンスがうまいことはわかっていたので、ディフェンスでなんとかしのいで攻撃につなげるプラン。リーグ戦でも同じ戦い方で勝ってきた。点の取り合いになるとは思っていたが、相手を止めきれなかった。一対一でも相手の方が個人のスキルが高く、一枚上手だった。成蹊大とは今夏も練習試合をして、そのときは1点差で負けた。ここまで大差がつくとは。ここ一番での気持ちの強さが違った。一度上のステージを知ることができたので、来年もう一度2部をしっかり勝って、今日の経験をこの難しい戦いで生かしたい。


・AT川又(ラ2=白鵬大足利)
点差を離されてたので、短い時間で得点を重ねなければならなく、焦りもあった。点を重ねれば追い付けると思い、必死に食らいついていった結果3得点を取れた。相手の中心選手のペースに飲み込まれてしまった。もっと自分たちのやりたいことをできるようにならないと、来年も1部に上がれないと感じた。細かいところを詰めていかなければならない。相手の守り自体は攻めにくくなかった。ただディフェンスの時間が長くてポゼッションが上がらなかった。ポゼッションが上がれば勝機があった。(日景主将について)4年生は3人しかいなくて、支えていこうと思っていた。下級生のことを考えてくれた。1部に上げられなくて悔しい。来季こそ1部に昇格を目標に頑張りたい。


TEXT=菊池美玖 PHOTO=菊池美玖、浜浦日向、内田りほ、吉谷あかり